歯科医療の実践
弊診療所は歯科医師臨床研修の指定施設(施設番号050292)です。この研修の目的は高度な技術や専門特化した診療を習得するものではありません。臨床家を目指すための基本的な診療知識を養うものです。特に大学病院で学ぶことの出来ない診療所の機能をプライマリーケアの理念に基づいて学習するところです。
弊診療所の診療理念にはプライマリーケアに基づく社会保障としての歯科医療の実践があります。このプライマリーケアの定義を次に記します。
「継続的、全人的、包括的な地域の政策及び機能」とプライマリーケア学会では定義しています。同じ地域の中でその患者の身近にあり、どう向き合うかを考え、実践していく機能である。この機能を果たす場所が一次医療機関としての診療所の機能なのです。そして、次の5つの理念に沿ってその機能を果たす訳です。
- 近接性(受診のし易さ)
- 包括性(予防からリハビリまで全科的、全人的医療)
- 協調性(専門医との連携や地域との協調。社会資源の有効活用)
- 継続性(健康な時も病気の時も一生を通じた対応。
外来⇔在宅⇔入院等⇔在宅等の継続した医療の供給)
- 責任性(医療内容の把握、患者への説明責任)。
そしてそこには皆様の見てきた教科書にあるような大規模な治療や複雑な補綴は殆どなく地味な地域医療としての歯科があるのです。
保険制度における歯科医療のレベル
国は昭和36年に国民皆保険制度を制定して、いつでもどこでも保険証一枚で一定水準の医療が受けられる世界に類を見ない日本の社会保障制度(保健 医療 福祉 年金)を作り上げてきました。この中の歯科という分野を担う役目が保険医登録をした歯科医師であるみなさんにあるのです。
よく歯科大学や歯科医師の間で耳にする「保険では良い治療が出来ない」や「今の保険制度があるから歯科医療のレベルは低い」などの保険制度そのものを否定的に捉える言葉は多くあります。しかし、果たしてそうでしょうか?
この文章に疑問を感じた人は次の語句を説明してみて下さい。全て答えられる人は弊診療所で研修する必要はありません。一度見学に来ればヒントを差し上げます。研修をすれば良く分かります。
- 診療を構成するもの(診療と治療の違い等)を説明せよ。
- 一次医療機関と二次医療機関の違いを説明せよ。
- 主治医機能を説明せよ。
- 歯科と医科について一元論と二元論を用いて説明せよ。
- 全人的把握と全身管理の違いについて説明せよ。
- 往診と訪問診療の違いについて説明せよ。
- 歯学と歯科医学の違いについて説明せよ。
医療法人 歯健長壽会は社会保障としての歯科医療を実践するため、保険医としての自覚と誇りを身につけるための研修を行い、また各種福利厚生制度を整備しています。
百聞は一見にしかず |